「eensy-weensy モンスター」1巻のコマ割りだけを考える。

代わりに、昨日シリーズは最後と云いましたが、単行本も出たことなので、「eensy-weensy モンスター」1巻(step1〜6)を例のごとく解析してみます。(いい加減しつこいですが) まず、ページまたぎ。step1から順に3、1、2、4、0、3回となります。 そして、st…

やらずに後悔するよりやって後悔する方がいい

津田雅美のサイン会整理券をゲットしてもらう作戦はあえなく失敗し、期待が大きかっただけにそれだけ失望もまた大きく、万札を握り締め本屋へ(ストレス解消は本をたくさん買うのが一番)。おかげで得るものもまた多かった訳ですが、矢張り残念は残念。悔し…

新井理恵の場合

読んでいて感覚的な理解としては、コマ数もテキストも過剰気味です。この色々な「過剰さ」というのは新井理恵を特徴付ける重要なポイントの1つですが、今回は出血、涙等の「体液表現」の過剰さ、或いはモザイクの過剰さ(過剰というかそもそも少女マンガでモ…

暗黒の破壊神

と云っても萩原一至とは何の関係もなくて、新井理恵のお話です。ここのところの流れで、コマ割り特にページまたぎについて取り扱ってきたので、そのシリーズのとりあえず一区切りということで、最後に新井理恵の話をしたいという訳です。

「津田雅美を考える その1」についての訂正と「その2」の補足

前々回の最後の方で、少年マンガではページまたぎはしないんじゃないか、といい加減なことを書きましたが、やはりそんな事はないようです。みやもさんから指摘がありました(身辺雑感/脳をとろ火で煮詰める日記 2007年7月1日 津田雅美の新作は大きなスクリー…

今市子の場合

ここんとこ、津田雅美のコマ割りについて見てきましたが、今回はある意味で津田の対極に位置すると云える今市子について考えて見たいと思います。 実はこの二人商業誌デビューは93年で同じです。今市子は生年が明らかになっていないので、はっきりしたことは…

津田雅美を考える その2

昨日、津田のコマ割りの特徴ということで、ページまたぎをあげましたが、よく見てみると今月号のLaLaでページまたぎを使用してないのは羽鳥ビスコ、藤原ヒロ、マツモトトモの3人だけでした(ギャグのにざかなと江咲桃恵は除く)。 という訳で、実はページま…

津田雅美を考える

今回のテーマはずばり「コマ割り」です。 最近特に思うのですが、津田雅美のコマ割りは少女マンガにあって少し異質です。かなり特徴的であり、極端な話コマ割りだけで判別できるかもしれません。それは一言で云うなら「贅沢」であり、「単純」です。(既にど…

贅沢は敵か

「贅沢は敵だ」というのは戦時中の名コピーであり、また私自身の10年来の口癖でもある訳ですが、マンガにおいても同じことが云えるのかを少し考えて見たいと思います。

やはり

関東の人はいいですねぇ。 7/14に津田雅美のサイン会が新宿の紀伊国屋であるみたいです。28には横浜でアニメ夜話の公開収録があってビバップを扱うらしいです。 東京行きたい…。 が、28はともかく14は試験の最中だし。でも16は何か知らんけど休みらしいので…

少し調べてみた

といってもオフィシャルの情報ばっかりじゃないと思うので、どの程度信用できるのかは留保が付きますけど。1971年から±2年(1969〜73年)に生まれた漫画家をピックアップしてみます。 69年…二ノ宮知子、あとり硅子 70年…津田雅美、小花美穂 71年…新井理恵、…

何か久しぶりに書く気がする

ユリイカの増刊で「腐女子マンガ大系」なるものが出ていまして、(まだ全部読んでませんが)充実の内容で非常に面白いです。もう野火ノビタのインタビューがあるというだけで興奮する訳ですが、九州男児のインタビューまであるじゃないですか。しかも三浦し…

じゅ〜すぅい〜

を正しく発音できる人は相当まずいですねw。 「おとぎ銃士赤ずきん」のサントラ第3章をやっと買ってきた訳ですが、あえてこのCDを買うのには理由があって、なんとブレーメンのうたが入ってるというのが非常に重要です。 数ヶ月前のことになりますが、正直云…

ようやく

読みました「地球へ…」。さすがによく出来てるのは勿論なので、内容についての言及は余りしませんが、ラストに関して一点だけ。 やや乱暴なまとめかもしれませんが、自然/人為の究極の選択という場合に人為を排するということで、ナウシカのラストを思い出…

ゴールデンな市川崑ウィーク

今週はBSの衛星映画劇場で市川崑の金田一を固めてやってくれているみたいです。昨日の「悪魔の手毬唄」は見逃しましたが、「犬神家の一族」「獄門島」流石に面白いですね。「犬神家」はこの間見たセルフリメイク版と比べてどこが違うのかとかとか考えなが…

71年組研究序説

少女マンガの話をすると、24年組というのはよく出てくる。同じ時期に生まれた人たちを一括りにして考えてみるという切り口ですね。この場合は昭和の24年の話ですが、今回は西暦の1971年生まれということで何か見えてこないかというお話。 これを考え出したの…

桜の花びら舞い散る季節に

やっと「秒速5センチメートル」観て来ました。最初は東京でしかやってないとか聞いたので、どうなることかと思ってましたが、京都でもやってくれたことに感謝。東寺の近く九条大宮なんで、普段行く機会のないエリアでしたが、わざわざ出向いた価値があったと…

テラか…

第一話はよいのではないでしょうか。今後も楽しみです。「地球へ…」 原作もちゃんと読まなきゃな。 ここ数日の購入。大橋薫「月曜日の人魚」、小花美穂「こどものおもちゃ 文庫版 3、4」、山田南平「紅茶王子 文庫版 7、8」、柳原望「1/10のないしょ話」、那…

71年組研究序説 発芽前

という訳で、今回は新井理恵作品に特徴的な表現のいくつかについてのお話。 まずは、発話者の後頭部をなめて発話対象の正面を写すカットの多用について。作中では力強いつっこみの台詞とともに描かれることが多く、どちらかといえば前コマの発言を受けてのコ…

新井様バンザイ!

つい先だって発売された「ろまんが」の4巻ですが、端的に云って物足りない感じでした。言葉は悪いですが。 「ろまんが」最大の持ち味であるはず(?)の過剰な下ネタが走ってないのが主な原因でしょうか。コンチの出番が減っているので必然的に下ネタ的発言…

春休みの成果

マンガばっかり読んでたので、色々書きたいけど、すこしづついきたいと思います。とりあえず覚えてる範囲でタイトルだけ。 篠原烏童「不法救世主」「セフィロト」、紫堂恭子「辺境警備」、成田美名子「みき&ユーティ」、吉野朔実「記憶の技法」、柳原望「お…

ここ半月ほどの雑多な諸々

辺境の惑星に里帰りなど。 片付けの途中で昔書いた文章とかが出てきて、非常に懐かしく思ったりしました。ああ、こんなこと考えてたんだなぁとか。「めぞん一刻」と「こころ」の相関をむりくり証明する暴論のオリジナル原稿を見つけて、いい加減完成しないと…

やおい的なるものとは何なのか

前回の続きのような形になります。一応榎本ナリコのやおい論がどういうものなのかという話から。知ってる人は読み飛ばしてもらって構いません、ちょっと長いので。人間固有の<社会性>を考える上での<他者>に絡めて彼女の説をこのように解釈したというよ…

「やおい」の定義

メロディ4月号。よしながふみと羽海野チカの対談記事が面白かった。 ライバルだけど認め合ってる関係。男女関係なく、見た目仲良くないんだけど、お互いの力を認め合ってて、それでその人が本当に困ったときには手をかしてやるような関係みたいなものを、私…

短期決戦の二月

あっという間に終わってしまいました。何してたんだろ…。

関東とんこつって…

近所のラーメン屋が関東とんこつなるものを標榜しているが、何か物足りなさを感じるのは恐らく私だけではないのだろうと思う。九州の人間が関西(京都)で関東とんこつを食べる。よく考えると(よく考えなくても)妙な話だけど。 関西で九州のラーメンが食べ…

はじめてみよう

キーワードがピッと出るのが面白そうだったので、何となくはじめてみました。まだ使い方もよく分かりませんけど…。 まあ、しばらくは試験期間ということで。どうせ見る人もいないだろうし。