「津田雅美を考える その1」についての訂正と「その2」の補足

 前々回の最後の方で、少年マンガではページまたぎはしないんじゃないか、といい加減なことを書きましたが、やはりそんな事はないようです。みやもさんから指摘がありました(身辺雑感/脳をとろ火で煮詰める日記 2007年7月1日 津田雅美の新作は大きなスクリーンと少ないテキストで効果的に物語を伝えるhttp://crusherfactory.net/~pmoon/mt/001530.html)ので、ここで訂正します。


 実は「その1」を書いた段階では、ページまたぎというものを漠然と津田に特徴的なものとして捉えていて、他の人がそんなに使ってるのは気にしてなかったというか、考えてなかった訳です。

 しかし、よくよく考えてみると(見てみると)他の人も結構使ってるということに今更ながら気がついて、「その2」での検証に至ります。他の人も使うには使うが、津田は使用頻度が半端ない。ということはページまたぎの「多用」ということで特徴付けることは妥当だろうという結論で落ち着きました。

 みやもさんの指摘を受け、さらに「その2」の補足を行うなら、通常のページまたぎの使用が1話中1、2回であるというのは少女マンガだけでなく少年マンガについても同様のことが云えそうです。

 


 私がここで披露する文章というのは、感覚的な思いつきを若干のデータで補強することで「論」らしきものを組み立てる、という程度のものです。しかし、その程度といって意味のないものとは思いません。「論」のエッセンスたりうるものにしたいというわずかばかりの自負はあります。ですから、できるならより多くの人に見ていただき助言を授かることで、「論」に鍛え上げることを切望します。

 というわけで、これからもよろしくお願いします。