草川為『八潮と三雲』2巻

草川為という作家ももっと評価されてしかるべき作家だと思っています。
龍の花わずらい』もLaLa本誌で毎月楽しみにしてたのに終わっちゃうし…。(だいぶ前の話ですが)
王道的な構図でありながらも、設定のレベルでひねりが利いているというかなりの上級テクを毎作繰り出してくるあたり、かなり上手い作家だと思うのです。
絵柄もかわいいし。(やや地味という説もあるが)

今作『八潮と三雲』もそんな彼女の巧さが遺憾なく発揮されています。
「取り立て屋→バディもの」はよくある設定ながら、「猫社会」ということでキャラ造形の旨み倍増です。
よく考えると結構ハードなアクションなのに、絵柄のかわいさと猫設定のおかげで、深刻になり過ぎない。

忙しい毎日に疲れたなーという時に、読み返したくなる作家の一人です。