テラか…

 第一話はよいのではないでしょうか。今後も楽しみです。「地球へ…

 原作もちゃんと読まなきゃな。



 ここ数日の購入。大橋薫「月曜日の人魚」、小花美穂こどものおもちゃ 文庫版 3、4」、山田南平紅茶王子 文庫版 7、8」、柳原望「1/10のないしょ話」、那州雪絵「天使とダイヤモンド」


 那州雪絵白泉社はなれてBL系に活動の場を移している昨今の状況というのが、今ひとつ釈然としない所もある(というかあった)のですが、だいぶ前から作風としては少女マンガのメインストリームたり得ない部分を内包していたというのは、今回改めて実感しました。

 ただ、何が正統派・主流派であり、何が非主流派なんだ?という問題になると、非常にデリケートです。妙な思い入れたっぷりの外部的な(つまり男の)視点に立った少女マンガ(へ)の評価がアテにならないのは云うまでもなく、客観的な数字、即ちどれだけ売れたかとかアンケートの結果だとか、そういったものさえも時には余り有効ではないということもある(恣意的なサンプリングは論外としても)。

 これは、本来個人的な体験であるもの(マンガ体験、マンガ受容)を、半ば強引に主流/非主流といったように、社会的文脈の中で位置づけ解析しようという試みの所為でもある。しかし、マンガは出版流通という既存の社会的構築物に乗っかったある種の文化的営為である以上は、社会的側面も間違いなく有している。この社会的側面を出来るだけ正確に抽出するための方法論というのは、たとえば文学における社会との関わりの研究などが参考になるかも知れない。

 ともあれ、過去の作品群が実際にどれだけ売れたかといった客観的な数字を体系的に眺めていく(準備をする)だけでもそれなりの労力を要するであろうし、一定の成果が得られるとは思う。今までにそういった試みがあったのかどうかも知らないけど、もしやった人がいるんだったらぜひ知りたい。