7/5の戦利品

よしながふみフラワー・オブ・ライフ」「西洋骨董洋菓子店」「彼は花園で夢を見る」、桑田乃梨子「888スリーエイト」3巻、basso「amato amaro」、岩岡ヒサエ土星マンション」、津田雅美eensy-weensy モンスター」1巻、武富健治鈴木先生」3巻、「屋根の上の魔女」、フリースタイルvol.2私たちの「少女漫画」、vol.7特集細田守、水声通信no.14戦後マンガ史論をどう書くか、ユリイカ1981年7月増刊号総特集少女マンガ、1987年2月号特集マンガ王国日本!、IKKI8月号、大澤真幸ナショナリズムの由来」


 昔の雑誌って当時どういうふうに捉えられてたのかが判って面白いです。(勿論必ずしも当時の状況を「正しく」反映しているとは限りませんが。)

 ユリイカの87年のやつは、詩人の人や現映画批評家の某先生(当時は漫画愛好家という肩書きだった、同姓同名の全くの別人でなければ、30歳頃のその人である)が、褒めてんだかけなしてんだかわかんない文章を書き連ねている訳です、特に、この特集の始めの「『花ゆめ』の三奇人」と題された、川原泉佐々木倫子明智抄についての詩人の人の文章は、ファンとしては泣きたくなるようなけなされようであります(本人は褒めているつもりなのだろうか?)。述べられることはいちいち尤も(絵が下手だとか、なんとか)ですが、そこまで云わんでも(そんな書き方せんでも)、と20年後の私としてはそう思う訳です。

 別に、その人の文章に限ったことではありませんで、まだパラパラとページを繰ったような段階ですが、随所に「質が悪い」「レヴェルが低い」とかそういった言葉が散りばめられている訳です(そして「花ゆめ」や「島本和彦」がそれらの言葉と同じセンテンスの中に含まれている)。どういう意図でこの特集が組まれたのかイマイチよくわかりません。

 一方、81年のやつは萩尾望都吉本隆明の対談とかもあって、24年組をメインで取り扱ってるらしく、そんなに非道い書かれ方はしてないみたいですけど。


 なんにせよ、(不愉快にならん程度に)ちゃんと読んでから改めて感想でも書こうかと思います。