宣伝です
11/9(日)の「第7回文学フリマ」で出るsayukさんの新刊に私しぐれやも参加しておりますので、東京近辺にお住まいの方におかれましては来週末秋葉原にお越しいただけると幸いです。(私はちょうどこの日に帰国なので、さすがに東京には行かれません)
以下詳細です。
少女漫画を語る本「Girls' Comic At Our Best! vol.03」
★特集「岩本ナオ」
・座談会「天狗会議'08」
(卯月四郎・高柳紫呉・野上智子・野中モモ・真悠信彦・峰尾俊彦・やごさん・柳田・sayuk)
・岩本ナオ(だいたい)全作品レビュー(sayuk)
・レイト乙女ちック・ゴーズ・オン!(sayuk)
・岩本ナオのやさしい世界(高柳紫呉/紫呉屋総本舗)
・天狗のお面の下はニヤニヤ(柳田/めこ)
・「友達からはじめ」ること、「友達でいい」こと(sayuk)
・「ふわふわ」のリアリティ(sayuk) id:sayuk:20080930:p1
・少女マンガのモデル化に関する試論(高柳紫呉)
その他:
・衛藤ヒロユキ『魔法陣グルグル』ってほとんど少女漫画じゃない?という対談なのです。(見月みーすけ×sayuk)
・わたしたちの「黒い羽」問題――ヤマシタトモコ「恋の心に黒い羽」をめぐって(sayuk)
・ときに作品のテクニカルな部分にこそ本当の気持ちは宿ったりして/三嶋くるみ『ろりーた絶対王政』について
(月読絵空/春になるまで待って)
・『NERVOUS VENUS』(を、今読むこと)について(sayuk)
・と語る○○先生。(sayuk)
A5オフセット60ページ、表紙フルカラー、300円の予定
ゼロアカ道場の裏あたりB-58「close/cross」というブースで出展、だそうです。
一応自分の原稿について触れておきますと、2つあるうちで前編・後編みたいな関係にあります。それぞれ独立した文章としても読めるようにはしたつもりですが、理屈っぽい部分を切り離して後編としている感じです。
前編「岩本ナオのやさしい世界」はほとんど短編3連作(「雪みたいに降り積もる」「僕の一番好きな歌」「青という言葉のない国から」)の作品読解のような形です。具体的な話がメインですが、最後で岩本ナオの根本的な立場はどういうものかというところまでは行きます。
後編「少女マンガのモデル化に関する試論」は岩本ナオから出発して、少女マンガ的なるものを支える根本原理(と云うと大げさですが)へ接近することが主眼です。これはほんとに「試論」の段階で、発表していいものかとも思いましたが、岩本ナオという特定の文脈でならばギリギリOKかな?ということで載せてもらいました。これを叩き台にして以降の議論がなされれば嬉しいです。
岩本ナオのよさというのは語りにくいなというのが原稿を書く前の印象だったのですが、色々考えながら書き進めるうちに自分でもナルホドこういうことだったのかと新たな発見がありました。岩本ナオの魅力を必要十分な形で伝えることが出来ればよいのですが、私の文章の拙さから必ずしもそううまくはいかないでしょうから、とにかく実際に作品を手にとって読んでいただけるきっかけの一部にでもなれば幸いです。