また映画ネタかい

 昨日(の夜から今朝にかけて)映画を観てきました。実はオールナイトというのは初めてで、途中寝るかなぁとか思ってたけど、結局ちゃんと起きてましたね。

 九条大宮の京都みなみ会館で「ファンタスティック・ハロウィン 時空をかける映画・世界選手権オールナイト」と題して、『不思議惑星キン・ザ・ザ』(86年/ソ連)、『ギャラクシー・クエスト』(99年/アメリカ)、『ラン・ローラ・ラン』(98年/ドイツ) 、『時をかける少女』(06年/日本)の4本立て。オマケまでもらえて、いい雰囲気(程よく客が入り客層もバランスがよい)の中面白い映画が観られるという素敵な夜の上映会。時かけ観てさわやかな朝を迎えるというのもクーです。以下一本ずつ感想など。


不思議惑星キン・ザ・ザ
 少し遅れて入ったので始めの5分くらい見逃し、2人組が砂漠で途方にくれているシーンにいきなり出くわし状況がつかめない。どうもロシア語っぽいなと思っていると、妙なツリガネが間抜けな音とともに現われて、中から出て来た汚いオッサンが「クー、クー」と云いながらバカなポーズをとってる…。会場から笑い声が漏れるも、私はそれどころではなく呆気にとられる。
 はっきり云ってはじめは「何じゃこりゃ」って感じでしたが、だんだん状況がつかめてくるとよくわからんSFチックな映画として何とか了解できて、そうなると俄然面白くなってきます。SF的な理屈の説明は一切なく、むちゃくちゃなんだけどきちんとSFになってる。そんな少し不思議(SF)な映画です。DVDもあるみたい(というか売店にあった)ので、SF者なら一度は観ておくべき(かな?)。


ギャラクシー・クエスト
 スター・トレックのパロディと簡単に片付けてしまうのはもったいない、正統派痛快バカ映画。愛のあるパロディというのはこういうのを云うんでしょうね、構造的に二重になってる(ひねりが利いてる)。若干ネタばれ気味ですが、ナデシコにおけるゲキガンガー3みたいなことになってる。
 バカ映画ラヴ!な人間(つまり私のような人間)にとってはたまりませんね。(ちなみにバカ映画というのは一般的な呼称じゃないかも知れないので補足しておくと、簡単に云うと第一級のエンターテインメントであるというくらいの意味です。差別的なニュアンスは一切ありませんので悪しからず。)


ラン・ローラ・ラン
 名前くらいは知ってた。内容は…ローラが走るんでしょ?という程度。前に観たような気もするけど、よく覚えてない(ということは観てないのだろう)。
 さすがに欧州系の映画だなという感じ。貧困なイメージ(というかほとんど偏見)ですけどね、カメラワークとかカット割とかいかにもそれっぽい。テンポもいいし、こういうのをポップな感じと云うのか(?よくわからんが)とか、まあこれはこれでキライじゃないけど、個人的にはもちょっとダサくてベタなのが好きかな(この趣味ばっかりはどうにもこうにも…自分でもどうかなとは思うものの)。


時をかける少女
 最後にわれらが真琴嬢の登場ですが、やっぱりこのラインナップだとちょっち異質な感じが…。結局フィルム上映で観るのはこれで15回目くらいなのかな。何度観てもよいです。
 ほとんどセリフも覚えてるし、名ゼリフがいっぱいだけど、一番のお気に入りは功介の「足でかいとか云うなよ、気にしてんだから」