文フリお疲れ様でした

 先日の第10回文学フリマで『岩本社会学への招待』なるナゾ本を売ってきました。

 岩本ナオがらみで色々書いたり話したりしてきた内容の現時点での総括のつもりで自分は書きました。ご実家の方へ献本してご本人にも渡るようにしようと思ってますが、ストーカーまがいの愛があふれすぎていて正直キモイのではないかという疑惑もあります。この場を借りて、先に謝っておこうと思います。

 文フリ当日は持っていった冊数が少なかったんで(全部手作りなので製本作業がすごくめんどくさい)、買えなかったという人もいて、非常に申し訳ないです。自分としてはそんなに売れるとも思っていなかったので、興味を持ってくれる人がそれなりにあって嬉しかったです。

 追加生産が進んでいるはずなので、そのうちまた何か告知を出せると思います。


<岩本社会学目次>
『岩本社会学への招待――マンガ表現空間における〈地方〉の現代的位相をめぐって』
序章 岡山県岡山市南区奥迫川地区
第一章 マンガ家・岩本ナオ
第二章 岩本社会学理論編
1 マンガパート
2 社会科学パート
第三章 岩本社会学実践編
1 異類属性の機能と構造――あるいは神の子と名指されることのパラドクス
2 桜――超越的特異点をめぐるコミュニケーション幾何学
3 ツタヤ・ケータイ小説・硬派の城――〈地方〉の空間感覚
4 天狗――そのライフコースの根源的不確定性
5 道路先生――「日本的」開発システムとその運命
6 ホームセンター――〈地方〉における複層的経済圏の存在
終章 〈地方〉を生きることの問いと倫理

 A5判で120ページ強、しかも本文のレイアウトがかなり贅沢な紙の使い方をしているという本です。印刷機がしょぼいので微妙にかすれていて、昔の学術書みたいな風合になっております。いちいち学術書風の装いなのですが、中身はかなりバカバカしいことを大真面目にやっているので、冗談と本気の境界線上のかなり危うい感じです。

 次回の文フリでも頒布予定、他の機会にも売ることになるかもしれません。ぜひ買ってください、よろしくお願いします。